06/01/2018
ペルー・リマからリオデジャネイロまで、直線距離でさえ3,800Km。ひたすら長距離バスを乗り継いだ果てに待っていたものは、美味いヒレ肉を焼いて、友人と囲む食卓だった。
旅のスタート。リマ市街地に到着したものの、英語は全く通じず途方に暮れながら、かろうじてわかったのは「ジャビア・プラド」駅近くの「クルス・デ・スル」バス会社から、長距離バスが運行されているらしいということだった。
プラド駅近くで、折りたたみテーブルに手作りのハンバーガーを並べて売っている少女に、「クルス・バス」と書いたメモを手渡す。
不安そうに覗き込んだ彼女の顔が輝き、右手で遠くを指差しながら、左手をヒラヒラと振った。
指差す方向に小さく、クルス社の看板が見える。
屋台が並ぶ道筋から追われるように、歩道橋の踊り場で店を広げる彼女がいじましく思えて、道案内のお礼も込めてハンバーガーを1個購入。
慣れない手つきで彼女は塩を振る。
値札が無いのでポケットのコインをつかんで手を広げると、彼女は1ソル銀貨をつまみ上げた。約30円。
歩道橋で頬張ったハンバーガーから口いっぱいに、塩の効いたアボガドの味が広がった。
ブラジルまでバス路線がつながっているのかどうかさえ疑わしいままの、行き当たりばったりな旅。
絶妙のタイミングでバスを乗り継ぐたびに、彼方を指差していた彼女の姿を思い出す。
「彼女こそ、旅の守り神ではなかったのか」と思う今、ハンバーガーは売れているかな、にわか雨が降らなければいいな、などと、地球の反対側の天気を心配してみたりするのだ。
ありがとう、サウス・アメリカ。「食の南米紀行・第3弾」は、ブラジルの黒豆と豚肉の煮込み「フェイジョアーダ」。
1月8日(月)までランチタイム(10:00~14:00)にご用意して、みなさまのお越しをお待ちしております。